ZoaZoa日記

気の向くままに書き散らしてゆきます。皆さまの考えるヒントになればと思います。

君の名は。 の検索結果:

高校生のための「この世界の片隅に」

「君の名は。」から「この世界の片隅に」 新海誠の「君の名は。」は公開から既に数カ月経過しているにもかかわらず、未だに膨大な数の高校生を虜にしている作品だ。瀧、三葉という主人公二人の心身入れ替えを通して、それぞれの日常が交代してしまうのは単純に面白いし、時空を超えたクライマックスへ突き進み、様々な障害を乗り越えて最後は結ばれるという、ある意味ロマンスの王道も踏襲している。ちょっと普通の恋愛ものと違うのは、主人公たちの記憶が途中から曖昧になってゆく事だ。だから、観ている側は「傍観…

「君の名は。」のティアマト彗星を再考する

以前に書いた「君の名は。」の科学・後編であるが、その後、小説版をよくみたら、彗星の諸条件および衝突時刻などが書いてあったので、さすがに部分訂正では済まないので、改めて書くことにした。全く、何を読んでいたのか我ながら情けないが、計算しなおす。「またまた無粋な事を」と思う人が大半だろうが、この作品をこれだけ沢山見に行った人がいれば、彗星に興味を持った人も少しはいるだろうから、私の妄想を楽しんでくれれば幸いである。 ティアマト彗星断片のスペック さて、改めてImpact Earth…

「君の名は。」と震災

…多かったので、再び「君の名は。」を見てきた。ハッキリ言って、「一回目、一体自分は何を見ていたのだ、お前の眼は節穴か!」と思った。まさに「見たいものだけを見ている」状態だった。こんな調子だと、まだまだ見落としている事、見えてない事が多々ありそうな気がする。が、とりあえずは二回目の鑑賞で「見えた」事を備忘録的な意味合いも含めて、列挙しておく。新海誠ファンや「君の名は。」に心酔している人にとっては、今更ながらの「常識」ばかりだろうが、こういう間抜けな人もいると言う事で暖かく見てほし…

改めてもう一度みたい「君の名は。」

…ているのかというと「君の名は。」についての自分の記憶である。前の記事を書いた後に、小説版「君の名は。」を読んでいたら、映画の中で「これあったよ、なんでコレを忘れてるんだよ、自分」と言う事がかなりあったのである。 小説 君の名は。 (角川文庫) 作者: 新海誠 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー 発売日: 2016/06/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (9件) を見る 自分なりにショックだったのは、神社の縁起が焼失した原因「繭五郎の大火」…

「君の名は。」の科学 後編

…人的な理科的視点で「君の名は。」について書いてゆく。「こんな細かい事をくどくどと書いて何になるのか」と言う意見もあるかもしれないが、はっきり言って何もならない。ただ、考えてみるのが面白いから考えているだけである。なるべく正確な記述に努めたいが、いかんせんすべての分野について専門家ではないので、どこか根本的に概念が誤っていたり、計算が間違っていたりする可能性もある。お気づきの点があれはご指摘いただきたい。 ティアマト彗星の軌道について 「君の名は。」は、彗星が非常に重要な役割を…

「君の名は。」の科学 前篇

…てゆくのである。 「君の名は。」についてネット上で辛口なレビューを書いている人は、やはりそれなりに人生経験や多くの作品に既に接してきた方なのだろう。若い人(特に十代)で、この作品について批判的に書く人がいるなら、既によほど様々な創作物に接してきた人もしくは自ら創作に苦悩している人か、単に「批判のための批判」の人だろうと勝手に想像している。ま、実際はどうなのかわからない。人それぞれなので。 何の予備知識もなく見に行った私も、最初の三十分間くらいでほぼ話の筋は見えてしまった。見え…