ZoaZoa日記

気の向くままに書き散らしてゆきます。皆さまの考えるヒントになればと思います。

こどものせかい

何かの作品を見たり読んだりしていると、ふと「ああ、これって、アレに似ているなあ」と一瞬、思うものの、あまりに違う世界であるために「ううん、似ていると言うべきなのか」と戸惑う事がよくある。これは自分だけの内面的な相似なのか、あるいは単にそれ…

世界の国からコンニチハ

SFなどで、知的文明のある地球以外の惑星に行くと、多くは地球とは比べ物にならないくらいに「単一な文化圏」を持った種族として表現される事が多い。「高度な文明を築いて」という説明なら、その惑星には、もっともっと多様な文化があってしかるべきだろ…

日本酒の音楽

幼い頃は「大人になったら違いの分かる人間になりたい」と本気で思っていた。別にカフェイン飲料の宣伝に感化されていた訳ではない。「些細な差異が判別できるようになるには長い年月が必要なのだから、違いがわかると言う事は、大人であることなのだ」とい…

勝手にBGM選手権

NHKFMの番組に「きらクラ」というものがある。クラシック音楽を様々な企画に絡めて柔らかな切り口で紹介してゆく番組であり、「おしゃべりクラシック」→「気ままにクラシック」に続く番組である。「きらクラ」とういうのが「気楽にクラシック」の略かと…

消えてゆく言葉

何か創作の物語を作る時に、未来を舞台にすればまだ誰も知らない訳だから、どんな設定でも構わないが、過去を題材にした場合、それなりに時代考証をしなくてはならない事になる。人事ながら、結構これは大変なのではなかろうか。物品の類は、「存在するかし…

20年ずつさかのぼる

タイムスリップものでお決まりのお楽しみといえば、時代の違いで風俗が大幅に変わってしまって主人公たちが当惑する場面だろう。まあ数週間とか数年とかの時差であれば、それほどに注目される事はないが、やはり十年以上離れると過去でも未来でもいろいろ世…

健康食品は嗜好品の一種である 後編

健康食品が本当に必要かについて書く前に、必須栄養素について次の事を考えて見よう。それは、生命活動を維持するために必須の栄養素だけを摂取できれば人間は生きてゆけるのかという問題だ。タンパク質(実質アミノ酸と言ってもいい)、脂質、ビタミン、無…

健康食品は嗜好品の一種である 前篇

世に流布している健康法の中で「何かを食べる」というのは定番中の定番であろう。「何か」はポリフェノールであったり、酵素(?)であったり、コラーゲンであったり、アガリスクだったり、まあよくもこれだけ様々なものを「健康」と結び付けられるなあと感…

人は理系として生まれる訳ではない

世の中の人間を文系と理系に分けて考える人がいる。そんな単純に人間の種類を大雑把に二分するのは乱暴である事はたぶん言っている本人も重々承知なのだろうが、あまりに物の考え方が違う人と接すると「自分とは違う人種だな」と感じるのであろう。自分と同…

4種類の質問

今年は終わってしまった「夏休み子ども科学電話相談」。子どもたちから寄せられる質問および相談にもいろいろなものがあり、「質問箱」ではなく「相談」となっているのが良く理解できる。子どもからの質問は、おおむね「対処法についての質問」「存在の有無…

電話・夏休み・子ども・相談・科学

とりたてて難解な用語がある訳でもないのに、正式名称をなかなか覚えられないものがある。私の中では、「夏休み子ども科学電話相談」がその筆頭にあがる。NHK第一ラジオ放送において、夏休み限定で毎年放送されている生放送番組の名前である。これを書く…

言っている事がわからない原因について

相手が何を言っているのかさっぱり分からない。自分の知らない言語であれば当然そうなるが、母国語でも全くわからないとなると、いくつか原因が考えられる。 まず音声言語に関する脳の部位に傷害があれば、音声を耳がとらえていても「言葉として」が認知され…

コケカキイキイと日本脳炎

ある言葉の語感が与える印象と言うのは、想像以上に大きいものである。どのような語感がどういう印象を与えるかは、人によって違うだろうが、「意味のわからない言葉は、語感がすべてである」と言う事はほぼ言えるのではないか。語感が今一つならば、その言…

すべての動物は虫である

動物、と聞いて何を連想するか。動物に関しての選択基準がどうやらこの世には二つの流派があると気付いたのは、それなりに大人になってからである。その二派とは「哺乳類・鳥類=動物」派と「動く生物=動物」派である。「動物と言えば、猫、犬、ウサギ、鳥…

選択基準の罠

誰しも自分が感じている以上の事を発想するのは難しいものである。ある人が感じている事というのは、ある人の目や耳などの感覚器から入った外部情報すべてではない。外部情報をすべて保存できるほど、私たちの脳の容量はない。私たちは外部から様々な情報を…

自覚した出会いと刻まれている出会い

生きていると様々な事や物に出会う。田舎道でのハクビシン。古本屋での場違いな写真集。見知らぬ街を運転していて聴こえてきた音楽。試験会場で隣にいた幻のような人物。体調を崩して学校を休んだ時に家のテレビで見たとりとめもない映画。山奥に突然威容を…